アサーションで関係性を良くしていく
2020年12月17日
15:06
終末期のご家族に係る中でご家族間の人間関係があまりよくないと方針が決まるまでに時間がかかることがあります。
原因は普段からコミュニケーションが取れておらず
なので、必然的に話し合いがなかなか出来ません。
終末期の家族に対して、積極的な治療を行わず自宅やそれに近い環境で
ペインコントロールだけ行って最期を過ごすか
可能性のある医療をすべて試すか?
この2つの分岐でどちらにするか、家族間で話し合ってもらいますが
ほとんどのご家族がナチュラルに医療を施さず自然にと願っても
お一人でも医療を望む方が居られれば最期は病院になってしまいます。
家族間のお話合いが納得のいく終末期ケアにつながるために
アサーションというコミュニケーションの取り方を紹介します。
アサーションとは
相手の気持ちを傷付けず
自分の気持ちを伝える力です。
お互い言いたいことが言えない事がストレスになって関係が壊れていきます。
自分の気持ちをちゃんと伝えられると3つの良いことがあります
① 自分の言いたいことが言えるから相手との関係がよくなる
これは、気を使わない関係性が出来るので深い関係や
信頼関係が築ける
② 自分のメンタルの状態が良くなり能力向上につながる
自分の気持ちを隠しているとメンタルにもよくないです。
③ 自分の気持ちを伝えようとしない人は自尊心が低いので。これが
解決されます。
終末期の話し合いで、どんな看取りをしたいかを家族間で話し合うときに
自己主張が強いと、敬遠されてしまします。
そんなときは
「私はこう思っています」という風に
色んな考え方はあると思いますが、私はこう思いますというスタンスで伝えます。
また、怒りはコミュニケーションを止めてしまうので
相手の意見に怒りを覚えても
「これは、その人の考えなんだ。自分とは違うんだ」と少し客観的に会話を解釈するようにします。
アサーショントレーニングとして
・ストレスを押さえてから言う
・相手が受け入れやすいように言う
・言いたいことをいうので受け入れて欲しい、だからあなたも言いたいこと
を言ってくださいというスタンスを持つ
・怒りのマネージメントをする
こんなことを気にしながら、話し合いをしてみてください。