老衰の前兆って何!どんな覚悟すればいいの?②

2021年1月24日

10:50

前回は、問い合わせの事例に沿って

老衰の理解前半をお送りしました。

では、今回は老衰に関しての一般的な理解をしていきましょう。

こずえナース

    近藤さん、主治医の言葉を理解していくために

    老衰に関して一般的な説明をしますね。

近藤さん

    こずえナース

    うちの、じいちゃんも今年で96歳

    いつまでも生きるとは思ってないけど

    そろそろ、家族も覚悟の時かな?

こずえナース

    おじいちゃん、ご飯大好きでしたもんね。

    食べないと不安ですよね。

近藤さん夫婦

    飯を作るのは、うちの母ちゃんだから一緒に聴くよ

こずえナース

    老衰とは

      細胞が老化して、全身の臓器が炎症を起こしていきます。

      臓器の機能が落ちていく状況になっていきます。

      厚生労働省は老衰死の定義を「高齢者でほかに記載すべき死亡原

      因のない、いわゆる自然死」としています

近藤さん夫婦

    年齢は、いくつからを言うんだい。

    うちのじいちゃんは、食べっぷりいいから100まで生きるよって

    みんなで言っているんだ。

こずえナース

             イメージですと80歳以上なのですが、特に年齢の定義はありません。

近藤さん夫婦

    どんな症状がでたら危ないんだい

    わからないで食事だしちゃってていいのかなぁ

    出来るだけ好きなもん食べさせてやりたいんだよなぁ。

こずえナース

   老衰で亡くなるケースで多いのが、食事は10日~1週間前から

   食べなくなる傾向があります。

   また、食べてもそれが身にならないので痩せていきます。

   ムセたり詰まらせたリが怖いとは思いますが、なるべく最後の最後まで

   おじいちゃんの好きなものを口から食べさせてあげてください。

   そろそろかなというサインは呼吸です。

   ハァハァと生きづかいが荒くなります、そして下顎呼吸という

   顎を下げた呼吸に変わっていきます。

   この時は、もうお話は出来ませんが耳は聞こえている可能性が

   あるので話しかけてあげてください。

近藤さん夫婦

   そっかぁ

   徐々に衰弱していくんですね。

   ただ、俺らは家族で話し合って

   人工呼吸器を着けたり、点滴だらけにするのはかわいそうだ

   だから、命の長さが短くなっても家で皆でじいちゃんを囲んで

   見送ろうって話したんだ

こずえナース

   家族での話し合いって一番大切だと思っています。

   近藤さんのご家族はそれが出来ていて安心しました。

次回は

終末期に家族が出来るお世話の色々をお伝えします。