おばあちゃんの皮膚を守るため2つのポイント
2021年2月24日
96歳のおばあちゃん
最近、食べなくなったり
昼間も寝てしまったり
膝が痛いと立てなくなったり
少しずつ弱ってきています。
これが、自然の成り行きだからおばあちゃんが
つらくなければいいんです。
家族も
「元気なほうだよ」と
私たち医療従事者や介護に携わる者が気を付けなければ
ならないことがあります。
皮膚の管理です。
いわゆる、老衰の状態を本人に苦痛なく
最期までご家族と一緒に自宅で過ごすためには
専門職の私たちがその状態を整えていかなければなりません。
ポイントは2つ
① 皮膚の清潔を保つ
② 皮膚の管理を適切に行う
です。
皮膚の清潔を保つ
に関しては、高齢者の皮膚は機能が弱くなっているので
傷つきやすく、感染もしやすいのです。
また、乾燥してしまうので痒くなって本人も苦痛になります。
入浴時は泡で優しく洗います。
脇や陰部は石鹸で洗うのは良いのですが、足や背中・おなかなど
皮膚と皮膚の接触がない部分などは石鹸で油分が
無くなるのを防ぐため湯かけのみでも充分です。
皮膚の管理に関しては
湿疹や傷がある場合、外用薬処置がある場合
医療行為に当たる場合は介護職員は処置が出来ないので
注意が必要です。
自宅で家族が行っていることでも、介護事業所では
禁止とされておる行為があるからです。
高齢者の皮膚の管理をしっかり行って
いつまでも気持ちのいい入浴を提供していきたいですね。