「退院」と言われて慌てないために
元々介護が必要であったり高齢の家族が入院して
主治医から
「退院してください」
と言われた時
不安に感じるかもしれない方に読んでいただきたいです
なるべく不安を少なくしてご家族の療養に目を向けて
「家族だけで悩まなくていいんだ」
と思っていただけると思います
※介護保険申請がこれからの方はこちらの記事もお読みください
目次
家族の入院
高齢の親や介護が必要な家族が体調不良やアクシデントで
入院を余儀なくされた場合
元々、病気があればその病気が進行して
入院加療が必要になる場合もありますが
転倒して骨折してしまったりと不意のアクシデントもあります
病院の治療方針
入院すると家族は完治するまで入院しているとイメージします
完治までは行かなくても
また元気になると考えます
しかし、高齢者の場合は
元気に戻るための体力や免疫力がなく思ったように回復しないケースもあります
病院は、病気を治す所なので
患者自身に治療を受け続ける体力がなければ
主治医からは「退院」を告げられることもあります
家族の思う退院
家族としては「この状態で退院なの?」と
不安がよぎります
「こんな状態で自宅では引き取れない」
「誰が看病するんだ」
「仕事を辞めないと無理なんじゃないか」
退院なのにネガティブなことばかり頭をよぎります
それは急に告げられる
医師は、毎日毎日
患者さんの熱や血圧、脈拍
それと適宜行う検査データをみて経過を観察しています
病棟の看護師は、話しかけた際の患者の反応や体力の回復を毎日観ています
家族は、今のコロナ感染症対策で面会はおろか状態の把握もあまり細かく出来ません
家族と医師の情報交換がなかなか出来ない中で
「退院」は家族にとっては
突然告げられる感じがしてしまします
抱え込まない
家族間ではみんなが同じように不安になり
思ったように、退院への心の準備が出来ません
《安心のためのフローチャート》
最初に相談は
最初はびっくりするかもしれませんが
抱え込む必要はありません
なぜなら
まずは、相談窓口を作りましょう
入院前から担当ケアマネージャーがいれば、状況の報告をしましょう
大丈夫とダメの2つじゃない
担当のケアマネージャーがまだいない場合は
病院の地域連携室にいきましょう
「退院」を告られた時に「えっ!大丈夫かな」と感じてしまうことがあると思います
退院後の療養や介護は
大丈夫と出来ないだめ
の2つだけではありません
肝心なのは不安の整理
理想は患者本人の望む生活を考えるですが
そんな余裕はないと思います
であれば
やることは「不安の整理」です
漠然とした不安や恐怖の感情を
ゆっくり紐解いて
何が不安か細かくみていきます
ここでちょっと補足ですが
「退院って言われたのにそんな考える時間はあるんですか?」
となりますよね
逆の発想で入院前の環境にそのまま戻す
そして、実際の退院後の生活を送ってみて困ることがあっあら
そこに対して対策を考えるです
事前の準備は、退院後のイメージですが
退院してからだと、実際本当に困ることに対処していくので
無駄なサービスを使うことも少なくなります
「困った」には必ずサービスがある
それでは
困ったを紐解いていきます
まずは、身体の機能です
入院前は出来たけど、退院したら出来ないことはありますか?
次に
認知機能の低下はありますか?
あった場合、どんな所に困りますか?
この2つが紐解ければだいぶ安心できますよ
そして
食事の形態は変わりそうですか?
日中1人でも大丈夫そうですか?
排泄の心配事はなんですか?
本人の気力は落ちていませんか?
これらは
ほとんど対応するサービスがあります
困り事が具体的になり対応できるサービスを使った場合
困ったことの何が解決出来て
何が解決出来なさそうかを
イメージします
解決出來なさそうなことが
別のサービスを足すのか
家族でカバーするのかを考えます
大事なのは本人の意思
ここまで、話が進むと「退院」で頭が真っ白になったとしても、だいぶ退院後のイメージ
が出来てきたので心の余裕が出てきます
最も大事なのは
『本人はどうしたいか』です
状況によっては終末期をイメージして
最期までどう暮らしたいかの話になってくると思います
在宅介護がどうしても、家族で無理な場合は
施設入所も選択肢には入れて考えては欲しいのですが
もし、本人が
多少生きる時間が短くなっても
最期まで住み慣れた自宅で
家族に囲まれて居たい
とおっしゃるかもしれませんね
出来れば今から
出来れば
入院などのアクシデントがない時に
穏やかな家族団欒の中で最期はどう過ごしたいかを
話し合えればいいですね