怒りはどこから来て、どこへ消えていくのか

2021年7月7日

20:03

حو (

「もしもし、たなかです」

「あのぉ~、今からお伺いしてもいいですか?」

泣いている。

日曜日、1人の女性がお話しに来ました。

1人暮らしの親が倒れて入院。

面会出来ず不安があるとおっしゃる。

病院に電話をかけても、得たい情報がなかなか得られず

病院に不信感を持ったとのこと。

この方とのこの時間は

脳科学を用いたセッションで対応しようと思いました。

脳科学というと、夢や希望を叶えるための道しるべを

セッションにて方向を示すのですが、

終末期や病気が不安定なご家族にはやや不謹慎かなとも

イメージしていました。

まずは

不満の1つ1つを紐解いていきました。

その不満や怒りは、何を望んでいて

なんで叶っていないと判断したのか。

次に

望んでいることが言語化出来たら、自分の質問の言葉に

何を足せば相手から満足できる答えが返ってきたかを検証

「こっちが、ここまでしなきゃダメなんですね。

こっちは患者の家族なんですけどね」

そして

あなたは何を知りたくて

知ったところで、何が叶うのか

相手に期待する優先順位の1番は何なのか

話すだけ話して

「それでは、ゴールを決めましょう」

2人で一生懸命考えて

「親の安心で安全な環境を作る」としました

そこが、決まってしまえば

今までの1つ1つの怒りをまた掘り返してみて

ゴールに向かうために有効な怒りであれば、どのように

コントロールすればいいかを再確認

ゴールに向かうために、無効な怒りは

もう捨てちゃう

1時間半のセッションで

「だいぶ、考えがまとまり整理がつきました」

「どんな時でも、目的を意識して対応します」

笑顔でおっしゃっていただけた。

病院側も、すべての入院患者さんの面会を断って

いるので対応に苦慮されているだろう

会って話せば、その場の雰囲気で和やかに済むものも

電話で事務的に伝えられれば納得が得られない

のかもしれない

今回、思わぬところで自分が学んだ脳科学的関りが

コーチングに活かせたので良かったと思いました。

前の記事

枠を外す

次の記事

壊さないために離れる