壊さないために離れる

2021年7月21日

15:37

日曜日の夜中に緊急で訪れたご利用者様。

最初の問い合わせは、娘様からの相談LINE

「今からですが、お部屋は空いていますか?」

救急搬送されたお母様を心配して

自宅ではなく、お泊りデイサービスに数日泊めて

安心したいのかな?と

お受けして、ご本人が来て

(あれ?具合悪そうじゃないな・・・)

娘様から、お母様の生活状況をお話ししていただく

普段から、ヒステリーがあるお母様

自宅でも、ご主人が対応に苦慮されており

デイサービスやショートステイでもトラブル続き

利用控えをお願いされるほど

キーパーソンの娘様以外にもう一人娘様が居るが

お母様とは共依存関係にあり

2人とも宗教に入信して年金や財産を無くされている

お母様はヒステリーの度が過ぎると、飲食が出来なくなり今回のように救急搬送しているようだ

本当は、入院してもらって少しでも家族は気を休めたいところだったが、入院とはならず

藁をもすがる思いで私のお泊りデイサービスを使う運びとなった。

受け入れてからご家族関係の複雑さを知り

これは単に、お泊りデイサービスに数日泊った

所で家族の問題は解決しないなと思う

本来なら、お母様のケアマネージャーさんが

ご家族の幸せも考えお母様の生活環境を整えて

行くのだが、うまく行かず

疲弊の限界1歩手前で

とにかく母親から皆が離れたい一心で

無認可のお泊りデイサービスにすがったに違いない

家族やケアマネージャーさんの理想は

かかりつけ病院から紹介状を書いてもらい

精神科に受診して、そこから老人保健施設入所

であるらしい

そうすれば、お母様も施設入所で専門的な関りを得ることが出来、ご家族も無認可よりは金銭的にも安心できる料金で親を預けることが出来る。

コロナ禍で、入院や施設入居で家族と会えずに

やきもきする時代になってしまったが

家族が離れ離れになって、初めて安寧が得られ

る場合もある

家族の幸せは、時に距離を話

時間を制限して初めて想う気持ちが豊かになる場合もある

今回は、私の役割として

数日お母様を預かることで、ご主人・娘様が

ゆっくり休む時間を作って差し上げることだと思いました。