病院で看取りました。支えにしたこととは
2021年4月14日
20:44
クライアントとしてではなく
高齢者を支える側として仕事で一緒になった方から
ご家族の話を伺う機会がありました。
仕事の合間のちょっとした会話でしたが
お母様が終末期で在宅で介護しているという話でした。
最期、自宅で大変になった場合、引き受けてもらえますか?
と質問をされていて
どうぞ、いつでもご相談ください。
とお返事していました。
先日、久しぶりにその話をした方と仕事でお会いしました。
その時に、お母様の話になりました。
中心静脈栄養という、栄養価の高い点滴を24時間行っており
糖尿病の治療もされていたのですが、
その管が取れてしまい入院することとなったそうです。
しかし、高齢ということから管は再挿入されず
徐々に衰弱して危篤状態になってしまったようです。
コロナ禍で面会も自由に出来なかったようですが
彼女の支えになっていたものは、
私の「どうぞ、いつでもご相談ください」
という言葉だったそうです。
面会出来ないつらさや
衰弱した状態で、病院から退院を告げられたらどうしよう
という不安
最期は一緒に居たいという願望
色々な感情があったそうですが、
いざとなれば、私のお泊りデイサービスに行けば解決出来る
と思うと安心出来たそうです。
最後の砦があるということだったそうです。
コーチングのクライアント様でもなく
利用者のご家族でもなく
仕事などの関係でほんの少しだけ、伺う家族の話でも
その方の気持ちに寄り添って、一言一言大事に話せば
そのちょっとした言葉で支えさせていただくことが
出来るんだなぁと感じました。
傾聴とは
相手のいかなる言葉でも、すべて受け止めて聞き
安心して心の内を明かしてもらうことをいいます。
話すことですべてが解決するわけではないけれども
想いをアウトプットすることで、思考の整理が出来たり
新たな考え方が生まれたりもします。
家族を看取る場合には、方向性がぐらつくときも多々あります。
常に「これでいいのか」「ほかに良い支え方があるんじゃないか」
と不安や焦りにさいなまれたりもします。
今回のケースは仕事でお会いした方とちょっとした雑談での
出来事でした。