50代セミリタイヤ後の行き方②
50代セミリタイア後の生き方②
引き際
前回からの続きです
会社売却が2020年
取締役退任が2023年
2023年は会社設立からちょうど10年でした。
区切りを意識して退く決意を固めました。
でも、幸せでしたねぇ~
会社を作って自分らしい仕事をしたいと考えている方は多いと思います。
その中で、実際そこを実現するのはどれくらいなんだろう
流石に怖いですよね。
お金もかかるし、職員が集まらなかったらどうしよう
とか
家族の理解も得なければならないし
そして最大の課題は引き際ですよね
私が引き際を意識し始めたのは
役員が自分一人であること、継承者がいないこと
それらが、殊の外スタッフの不安要因になっていたからです。
なんの気無しに、会社設立の経緯を話す上で
私の先天性心疾患や心臓の手術は切り離せず話の中には登場します。
それを克服しての再出発としての会社設立ですが
スタッフは真剣にそこを心配してくれていました。
今、思えば悪かったなと反省点です。
結局
安心できる会社とは、役員が1人でないという結論を出しました。
では、どうするか?
顧問契約していた税理士さんに
専門的なお話を伺いながら
いわゆるM &Aを検討しました。
後から、わかることなんですけど
会社株売却は持ちかけた方が立場が下になる
そして、売却が決まったら持ちかけた側は退任という形で退く
これがセオリーのようです。
そうなんだ
会社株を売却したのちも私は3年間職場に在籍しました。
今、考えれば新代表に相当な負担をかけてたんだな
と今更ながら反省しています。
言い訳がましく聞こえるかもしれませんが
最初は新代表を支えるんだと思って働いていました。
これほんとです。
しかしながら、安堵からか年齢的なものか
体調のバランスが崩れてきたんですよね。
で、結局退任の形で退きました。
リセットのための
仕事は続けたかった。
強くそう思っていました。
素晴らしい医師に出会い
「あっ自分はやっぱり仕事をしたい」
お願いしてお願いして
その医師の元で働かせていただくことになりました。
新しい出会いは、全力で走り切ったご褒美なのかなと
勝手にそう思うことにしました。
そして、ありがたいことに
体調を整えてた後の合流となりました。
普通あり得ないですよね
セミリタイヤ世代のしかも、メンテナンスが必要な
状態で拾ってくださるって
すごい人はすごいんだと
自分には経営者時代にその技量はあったかな?と
学びにもなりました。
しかし、再出発には副産物がありました。
「不安」です。
自分の脳裏に勝手にプクプク湧いてきちゃうんですよね
なんだろこれって
結局、そう言うことを考える時間が出来ちゃったからでしょう。
しかし、自分でやると決めたのでやる
答えが出ればあとはやるのみです。
不安の正体
セミリタイヤ世代の不安の正体。
これはリズムの変化に驚く!と言う表現でをしてみます。
セミリタイヤ世代は、ずっと仕事を続けていれば
ベテランです。
ベテランとは、知識・技術・技能
これらを併せ持っていることと思います。
歌に付いた踊りのように身体が動く感覚にも似ています。
そして、ある意味人から指示されなくなるし
注意も受けなくなる。
仕事に慣れてしまっていて緊張も心地よい始末。
しかしながら、職場の環境が変わり
雇用していただくとなると、その職場の
やり方を1から学びなをさないといけなくなる。
何がわからないのかもわかんないところからの
スタートで「えっ!最初ってこんな感じだったっけ?」
と戸惑う。
約20年ぶりくらいの新人さん。(私の場合)
つまり、不安は大変久しぶりだったので
ちょっと衝撃が走りました。
それでも
仕事をして生きていくのであれば、真正面から
この不安と付き合わなければなりません。
まずは、受け止める
『自分は、そんな不安な気持ちになったんだね』
そのまま受け止める。
そして、それも自分
そんな気持ちの自分の理解者は自分なので
『いいんだよ。大丈夫』
と自分で自分を大切にしてあげる。
ちょうど、このブログを書いて休憩Timeに観た番組で、
若い女優さんが加賀まりこさんに質問をしていた。
若い女優さん「俳優という仕事は外に評価を委ねるので、
自分が何者だったのかを忘れるくらいガラガラとグズれることがある。
どうやったら私は私で誰にも評価を委ねない形でいられるのでしょうか?」
加賀まりこさん「人の評価とか当てにしたことない」
「誰にどう思われているのかも関係ない」
仕事が上手く行かなかった時も「まっいいか。お役に立てなくて
ごめんねと謝るけど」「自分が上手く(演じられた)出来たとしても
それが求められていないこともあるし」
引用:まつもtoなかい(2023年10月29日放送)
まさに、自我が確立されておられるんだなと感心しました。
自我の確立
つまり、今の自分のままでいい自分は自分を認めるということでしょう。
セミリタイヤ世代は、人の目を気にしてしまいどうしようと思い悩むし
なんでなんだろうと人の評価で一喜一憂してしまうこともあるようです。
そして、自分の感情に自分自身が疲れちゃうんですよね。
そういう心の体力みたいなものも落ちてくるのかなぁ。
自我の確立がきちんと出来ていると、人生後半は
個性を発揮できるとも言われています。
そうすると加賀まりこさんの今のご活躍が理解出来ますよね。
余談ですが
セミリタイヤ世代の「それでも頑張るぞ」
という前向きな気持ちにするヒントをお伝えします。
あくまで、私のやり方なので参考までに。
私より歳が上の方のメッセージを読むです。
先ほどの加賀まりこさんのお話もそうですし
少し前は、かたせ梨乃さんや賀来千香子さんの
インタビュー記事にも励まされました。
いずれも、今の自分の年齢に対して楽しく生きるという内容でした。
また、記事が出るたびにしっかり読ませていただく
1人として益子直美さんがいらっしゃいます。
不妊治療を断念した有名人の方で公に語ってくださっているのは
この方ぐらいじゃないかな。
カミングアウトしていただけてありがたかったと
感謝している1人です。
そんなこんなで
セミリタイヤって、年齢的に中途半端なんですよね。
しかしながら、私は雇っていただけた
その事実が本当に感謝しかなく
まずは、その気持ちを忘れずにしっかり胸に刻んで行きたいと思います。
再雇用を目指す人も、再雇用が叶って働いている人も
まずは、仕事をしようと思える事、そういう環境にいられることを
感謝しましょうね。
覚えられないことや失敗も多くなってきます。
言い訳せず、凹まず出来なかったことは課題と捉えて同じことを繰り返さないためにはどうしたらいいかを毎回考える。
私は、復習の意味で紙に手書きで書きます。
そして、何度も何度も確認します。
それでも、雇用していただけているんだから
ほんとに感謝しかないです。
だからこそ
自分が自分であり続けていいんだ。
そう思い込んで
少しでも次の世代の方々にお渡し出来るものが会社あればいいなぁと。
ちょっと後ろ向きな表現かもしれないけど
「ああいう、50代にはなりたくないなぁ」
でもいいと思うんですよ。
ハードルをグーっと下げて。
それでも、役に立ってると思いませんか?
これでいいんですよ。
2回に渡り読んでいただきありがとうございました。