誰にでも役割はある。

2021年1月17日

9:41

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、室内

私は、8年前に富山型デイサービスを作りました。

富山型デイサービスの魅力は

「昭和の大家族」のように

色んな世代の人が1つの家でわいわい過ごせるところです。

精神障害の女の子が通っています。

中途障害なのですが、周りに助けてもらって生活しています。

私の見解ですが

障害の方たち(子供を含む)は助けてもらえる自分をわかっています。

家族も含めて私たちも、障害者を支えていくというスタンスでいます。

けれど、障害者は障害の部分以外は健常者と変わりありません。

特に心はすごくきれいです。

なので、お世話をする親や事業所の職員にすごく気を使い

顔色を見ながら、発する言葉を選んでいたりします。

ともすると、私たちのお世話をするという考えが

障害者の「自分の意志」を狭めてしまったりもします。

何を考えてるの

何をしたいの

いつも、自分に問うて関わるようにしています。

絵を書くことが好きな女の子

自分の描いた絵を、他の利用者さんや職員に見せていました。

寝ているご利用者さんが

「見たい」と言いました。

このご利用者さんは寝返りが打てません。

壁側を向いて寝ています。

女の子が私に

「どうやって見せればいい?」と聞きました。

私は、見せたい気持ちがあるのだから

方法は自分で見つけてもらおうと思いました。

私が答えを出すのは簡単です。

女の子に

「自分で考えてごらん。見たがってるよ」と

自分で考えることを提案しました。

しばらく考えて

身を乗り出して、寝ている利用者さんの身体の上に覆いかぶさるように

して、顔の前に絵を出して

さらに、どうしてこの絵を書いたか耳元で説明もしています。

他の認知症の無いご利用者さんに見せるときは

ご利用者さんが感想や質問を自ら出して、女の子が答える感じでした。

しかし、この寝ているご利用者さんは病気のため

言葉数も最小限しか出せません

そこをこの女の子は感覚で感じていたのか、説明も始めました。

つまり、健常も障害も関係ないのです。

そんな、輝く可能性を私たちは摘むことなく

花咲かせたいと強く思います。